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12/26/2004

「シッシッ!」「シーッ!」を英語で何と言うか?

今日は、学校ではなかなか教わらない「感情を表す間投詞」をいくつかご紹介します。
さて本日の問題。動物を追い払うときの「シッシッ!」、静かにさせる時の「シーッ!」を英語で何と言うのでしょうか?


<解答>

 「シッシッ!」:"shoo!"

日本語では「シッシッ!」と2回重ねて言いますが、英語では"shoo!"と1回で言うようです。なお、"shoo"は「追い払う」という動詞としても使います。

 "She shooed the children out of the house into the garden."
  「彼女は、(さあさあと)子供達を家から庭に追い出した」

ちなみに、"shoo-in":「(選挙、レースなどで)楽勝が予想される人(、馬など)」という口語表現があります。これはもともと、「シッシッと追い払われる(shoo)ような怠惰な状態でも勝利のゴールに入る(in)ような八百長レース」という意味だったのですが、今では八百長という意味合いは薄れてしまっているようです。


 「シーッ!」:"hush!"

音としては日本語と多少似ていますが、英語の方がちょっと特徴がありますね。なおこちらも、間投詞以外に「静かにさせる」という動詞として使われます。

 "The news hushed us."
  「その知らせを聞いて我々は静まり返った」

なお、"hush"にも、"hush-hush":「極秘の、内々の」"hush money":「口止め料」という口語表現があります。

ちなみに、"shoo"も"hush"ももともとは擬音語です。このような言葉を"onomatopoeia":「オノマトペ」と言います。

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12/25/2004

「冬至(夏至)」、「春分(秋分)」を英語で何と言うか?

もう終わってしまいましたが、12/21は冬至でした。冬至は二十四節気(太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたもの)の一つで、「(北半球では)1年で一番昼が短くなる日」として知られています(言うまでもなく、夏至は「(北半球では)1年で一番昼が長くなる日」ですね)。一方、春分、秋分も二十四節気の一つで「昼と夜の長さが等しくなる日」として知られています。
さて本日の問題。「冬至(夏至)」、「春分(秋分)」を英語で何と言うのでしょうか?


<解答>

 「冬至(夏至)」:"the winter (/summer) solstice"

"solstice"とはラテン語で、"sol":「太陽」+"sistere":「動かない」という意味を持っています。

季節によって、太陽が真上に来る地球の地点(地球の自転があるので東西方向は考えない)は変わりますが、まず秋分の時には赤道上に当たり、冬至に向かって南に移動していきます。そして冬至の時には南緯23度27分の位置に来て、その後春分に向かって再度北上していきます。そして秋分で赤道上に達し、夏至で北緯23度27分の位置に来て、再度南下していく訳です。つまり、冬至や夏至はこの意味での「太陽の動きが止まる」日ということで、そのような名前なのですね。なお、日本語の「至」も「行き着いたところ」という意味なので、その意味では同じことを指していると言えるでしょうか。

ちなみに、冬至の時に太陽が真上に来る南緯23度27分線を「南回帰線」:"the tropic of Capricorn"(山羊座の始まる季節の回帰線)、夏至の時の北緯23度27分線を「北回帰線」:"the tropic of Cancer"(蟹座の始まる季節の回帰線)と言います。
もう一つちなみに、"tropic"には「熱帯の」という意味がありますが("tropical"だとさらにおなじみですね)、これは「回帰線(tropic)が通っている」ということが由来といわれています。


 「春分(秋分)」:"the vernal (/autumnal) equinox"

"equinox"とは、"equi":「等しい(equal)」+"nox":「(ラテン語で)夜、night」という意味です。こちらは比較的分かりやすいかもしれませんね。日本語でも、「分」:「等しく分ける」(何分のいくつ、と言いますもんね)ですし。
ちなみに、「赤道」は"equator"と言います。これは、「昼と夜とを等分するもの」という意味ですね。

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12/24/2004

"elixir"とはどういう意味か?

日本で販売している商品の名前で、よく聞くけど意味の分からないものって結構ありますよね。今日はそんな中から一つご紹介。資生堂の化粧品でおなじみ、"elixir"とはどういう意味でしょうか?


<解答>

 "elixir":「万能薬、不老不死の薬、錬金薬」

この言葉は、「不老不死の薬」:"the elixir of life"や、卑金属を黄金に変える魔法の薬(錬金薬:この意味では、ハリー・ポッターに出てくる「賢者の石」(philosopher's stone)と非常に近いもの)などを指していた言葉で、今では「万能薬」「基本原理」といった広義な意味で使われることがあります。また、医学用語としては「薬剤を飲みやすくするために用いる甘味と香りを付けたアルコール水溶液(エリキシル)」という意味も持っています。

これと似たような意味を持つ言葉としては、"panacea"があります。こちらはもともと、「全てを治癒する草」の名前だったのですが、そこから「万能薬、万能な方策」という意味に発展し、現在でもよく使われています。

 "There is no panacea for the country's economic problems."
  「この国の経済問題を解決する特効薬はない」

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12/23/2004

"Christmas"とはどういう意味か?

さて、もうすぐクリスマスですね!キリスト教徒ではない多くの日本人にとっては、単なる一イベントの日となっていますが、当然キリスト教世界では非常に大きな意味を持った日です。さて、我々は当たり前のように"Christmas":「クリスマス」という言葉を使っていますが、この元々の意味を知らない人は意外と多いのではないかと思います。
そこで本日の問題。"Christmas"とはどういう意味なのでしょうか?


<解答>

 "Christmas"

   "Christ":「キリスト」+"mass":「ミサ」

"mass"が「ミサ」:"missa"(ラテン語:最後の晩餐が行われたことの記念、教会で行われる祈りの儀式)のことだとご存じない方が多いかもしれません。私も最近知りました(笑)。

ちなみに、"Christmas"を"Xmas"と省略しているのを見かけますが、これは「キリスト」をギリシャ語で書いたときの頭文字が"Χ"(エックスではなく、カイ)だからと言われています。
この省略形、日本ではよく見かけますが(しかも、"X'mas"と誤ってアポストロフィを入れて書かれることが多い)、アメリカでは公の場では基本的に見かけません。これは、「"Christ"という神聖なものを省略するとは何事だ」という意見に加え、「キリストが処刑された十字架に似ている」という意見もあるためと言われています。

クリスマスというと、教会では「キャンドルサービス」:"candle service"がよく行われます(日本では結婚式でもおなじみですね)。この言葉を聞くと、多くの日本人は「ロウソクを使ったサービス・奉仕」と思ってしまいますが、この場合の"service"とは「(特に教会で行われる)宗教的な儀式、礼拝」のことを指します。"marriage service":「結婚式」"funeral service":「葬式」などもそうですね。

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12/22/2004

"What day is it today?"にはどう答えるか?

さて、今日は簡単そうで意外に困ってしまう英語表現のお話です。
まずは本日の問題。"What day is it today?"にはどう答えればよいのでしょうか?


<解答>

 "What day is it today?" "It's Tuesday."

さて、ごく当たり前に見えるこの表現の何が盲点かというと、「曜日」に対応する英単語は存在しない、という事実なのです。「今日は何曜日ですか?」と聞きたくなることって意外に多くって、その時いつも「どう聞けばいいんだっけ…というか、曜日って英語でなんて言うんだっけ?」と困ってしまうのですが、実は単に"what day"でいいのですね(さらにハッキリさせるには、"what day of the week"と言うそうです)。ちなみに、人によっては親切に、"It's Tuesday, December 21st."と答えてくれますが、「曜日」を必ず先に言ってくれるハズです。

さて逆に、「今日は何日か」を聞きたい場合は、"date":「日付」という単語を用いて、"What’s the date today?"という表現を使います。人によっては、"What day of the week is it today?":「何曜日ですか?」と対比して、"What day of the month is it today?":「何日ですか?」という表現を使う人もいるようです。

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12/20/2004

"copious"、"touchy"とはどういう意味か?

今日は、「何となく訳すと意味を間違ってしまう」であろう単語を取り上げます。
さて本日の問題。"copious"、"touchy"とはどういう意味でしょうか?


<解答>

 "copious":「豊富な、おびただしい」

この単語をパッと見て、「"copy"の形容詞型かな?」と思われる方が多いかと思います。そしてその直観は非常に正しいのですが、この意味ってすぐには浮かばないんですよね(笑)。

実はもともと"copy"という英語は、ラテン語の"copia":「豊富」という言葉に由来しているのです。これが、「手書きで複製された原稿」という意味になり、「機械的に複写する」という意味にまで発展したようです。ということで、"copious"の方はもともとのラテン語の意味を素直に継承しているのですね。

 "He drank copious amounts of beer."
  「彼は恐ろしい量のビールを飲んだ」


 "touchy":「怒りっぽい、短気な、やっかいな」

こちらもご想像の通り"touch"の形容詞型です。"touch"には、「触れる」以外に「感動させる」という意味がある、ということをご存じの方は、ついつい「感動的な」と逆の意味にとってしまうかもしれません。

もともと"touch"は、「相手の感情に影響を与える」という意味合いで、「感動させる」場合にも「気分を害する」場合にも使われ得ます。これが形容詞になって、「感動させる」側面が強く出たものが"touched":「感動した」、「気分を害する」側面が強く出たものが"touchy":「怒りっぽい、短気な、やっかいな」と考えられています。

 "It makes him touchy when I talk about his family."
  「家族の話をすると、彼、すごくカリカリするんだよね」

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12/19/2004

"no-frills"、"no-no"、"no-count"とはどういう意味か?

本日は、"no"の付くいろんな表現を取り上げます。
さて本日の問題、"no-frills"、"no-no"、"no-count"とはどういう意味でしょうか?


<解答>

 "no-frills":「余分なサービスは提供しない」

"frill"と言えば、日本語でも言うように「洋服などに付いているヒダヒダの飾り」ですが、そこから派生して「余分なもの、贅沢なもの」という意味も持っています。"no-frills fright":「(余分なサービスがない)格安運賃の航空便」など、飛行機関係でよく見かける表現ですね。


 "no-no":「禁じられたもの、使っていけないもの」

こちらは比較的イメージ通りの意味ですが、知らないと絶対に出てこない表現です(当たり前(笑))。ちなみに、野球の「ノーヒットノーラン」の俗称としても使われます。

 "Coloring your hair was a no-no at that time."
  「その当時、髪を染めるのは御法度だった」


 "no-count":「役に立たない、つまらない」

日本で「ノーカウント(ノーカン)」と言うと、「カウントしない、やり直し」といった感じで使われますが、英語では全く違った意味になるのですね。これは、同じ意味を持つ"no-account"(この場合の"account"は「考慮、重要性」などといった意味)が変形したものと言われています。

 "He is a lazy, no-count goldbrick."
  「彼は怠け者の全く役に立たないヤツだ」
     ※"goldbrick":「(偽金塊から転じて)怠ける人」

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12/18/2004

"spurt"とはどういう意味か?

字面を見ただけではピンとこなくても、意味を聞くと「ああ、そのこと!」と思う英単語は意外に多いです。今日はそんな例から。"spurt"とはどういう意味でしょうか?


<解答>

 "spurt":「噴出する、スパートをかける」
  ※"spirt"という綴りが使われることもあります

そう、この単語は「ラストスパート」の「スパート」なのですね。元々は、「何かがドッと噴出してくる」ことを示す単語でしたが、だんだん「何らかの動き、感情が突然活発になること」という意味も示すようになったようです。

 "In a sudden spurt of anger, Ellen slammed the door shut."
  「Ellenは突然激昂し、ドアをバタンと閉めた」

最近、モヤシやかいわれ大根など、芽野菜を総称して「スプラウト」:"sprout"と呼ぶことがあります。"sprout"とは「芽を出す、急に成長する」という動詞でもあるのですが、この語源は"spurt"に非常に近いと考えられています。つまり、いずれも「何らかの動き、感情が急に外に(多くの場合無秩序に)向かうこと」ということなのですね。

ちなみに、"spread":「広がる、広まる」"sprawl":「手足を伸ばす、無計画に広がる(スプロール現象という用語もあります)」も似たような語源を持っていると言われています。

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12/17/2004

"deep-seated"、"thin-skinned"とはどういう意味か?

今日は、「おっ、これはなかなかいかしてるね!(死語)」といった表現を取り上げます(笑)。
ということで本日の問題。"deep-seated"、"thin-skinned"とはどういう意味なのでしょうか?


<解答>

 "deep-seated":「根深い、がんこな」

元々は「深いところに腰掛けた」という意味なのですが、現在では"deep-seated crisis":「深刻な危機」"deep-seated mistrust":「根深い不信感」などといった感じで用いられることがほとんどのようです。ちなみに、"deep-rooted"もほぼ同義で使われます。


 "thin-skinned":「神経過敏な、怒りっぽい」

こちらは、"thin-skinned potato"「皮の薄いジャガイモ」など、そのままの意味でも使われますが、"He is very thin-skinned!":「彼はホント気難しいよ!」などといった感じでよく使われます。ちなみに、"thick-skinned":「無神経な、厚顔な」といった表現も存在します。

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12/16/2004

「ラズベリー」「インディビジュアル」の綴りは?

本日は、久々に「綴りを間違いやすい英単語」のお話です。
さっそく本日の問題。「ラズベリー」、「インディビジュアル(個人)」は英語でどのように綴るのでしょうか?


<解答>

 「ラズベリー」:"raspberry"

英単語の方を見るとさほど違和感がありませんが、いざ自分で綴ろうとすると"p"が入っているという事実を完全に忘れてしまうんですよね。ちなみに、

 "strawberry"="straw":「わら」+"berry"
  (果肉周りの種が「切りわら」のように見えるため、と言われている)
 "cranberry"="crane":「鶴」+"berry"
  (花の雄しべが鶴のくちばしに似ているため、と言われている)

など、ベリー系の名前は一風変わったものが多いですが、"raspberry"の場合は、"raspis":「(アングロラテン語で)バラ色のワイン」に由来するという説と、"rasp":「やすり」(果肉がやすりのように細かく分かれているため)という説があるようです。


 「インディビジュアル(個人)」:"individual"

何となく、"visual"という言葉に引きずられて"indivisual"と書きたくなりますよね。
この言葉はラテン語の"individuus":「分けられない」に由来しているので、"divide":「分ける」という動詞を思い浮かべれば間違いにくくなるかと思います。

しかし、英語で「分けられない」という形容詞は"indivisible"と、こちらは"s"になってしまうのですね。これは、"indivisibilis"という、同じく「分けられない」を意味するラテン語に由来するためのようです。紛らわしいですね(笑)

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12/05/2004

"perimeter"とはどういう意味か?

前フリもなくいきなり本日の問題です。"perimeter"とはどういう意味でしょうか?


<解答>

 "perimeter":「周囲の長さ、境界線、周辺」

"peri-"とは「周りの、周囲の」を意味する接頭語(prefix)です。このため、"-meter":「計器」と組合わさって、「周囲の計器」→「周囲の長さ、境界線、周辺」という意味になったと考えられています。

 "They guard the perimeter of the military base."
 「彼らは基地周辺の監視をしている」

 "What is the perimeter of this circle?"
 「この円の円周の長さは?」

下の例文でお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。実は、「円周率」(circular constant:円周と直径との比)が"π"と呼ばれるのは、"perimeter"の頭文字"p"のギリシャ語表記と言われているのですね("periphery":「周囲、外周」の頭文字との節もあります)。

"peri-":「周りの、周囲の」を含む単語としては、"periscope":「周囲を見回す物」→「潜望鏡」"periodontal":「歯周病」("periodental"ではないので注意!)などがあります。ちなみに、"period":「期間、時代、ピリオド」も実は"peri「周りの、周囲の」"+"hodos「(ギリシャ語で)道、旅行」"→「ひと回りの行程」から来ていると言われています。

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12/03/2004

"The song is my forte."とはどういう意味か?

アメリカに来てカラオケに行くことがトンとなくなりましたが、日本に帰ったら(好むと好まざるとに関わらず)また行くことになるんでしょうね(笑)。
とまあよく分からないネタ振りをしておいて本日の問題へ。"The song is my forte."とはどういう意味なのでしょうか?


<解答>

 "The song is my forte.":「その曲はわたしの十八番だ」

"forte"とは「強み、長所、十八番」といった意味で、フランス語の"fort":「強み」が語源と言われています。"forte"で「強い」と言うと、音楽をやられる方はピンとくるかもしれませんが、強弱記号の「フォルテ(forte)」も基本的には同じ語源を持っているのですね(ただしこちらはイタリア語)。さらに言うと、"fort":「城塞、砦」という英単語も同じ語源になります。

音楽記号で"forte":「強く」の反対は"piano":「弱く」、そして"piano"と聞くと当然思い出されるのが、楽器の"piano"です。さてここで追加の問題、"piano"とは実は省略された呼び方なのですが、元々の英語名は何と言うのでしょう?

 「ピアノ」:"pianoforte"

実はもともとあの楽器はイタリア語で"gravicembalo col piano e forte":「強くも弱くも弾けるハープシコード(楽器名)」という名前だったのですが、そこから"piano e forte"だけが残り、英語としては"pianoforte"と呼ばれていたのです。それがさらに省略され、現在は"piano"だけが残っているのですね。

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